文字に思いを込めたい

少し前から

お茶道具の箱書きの仕事をさせていただいています。

はじめは木目に墨がにじんで書きにくく

一つ書くのに時間がかかっていましたが

今は紙やすりで面をぱぱっと整え

さらさらと書けるようになりました。

棗(なつめ…抹茶を入れる器)は比較的大きい箱なので書きやすく

大変なのは香合(こうごう…香を収納する蓋付きの小さな器)で、

文字を書く面が狭いので

いかに小さいながらも見栄えのする文字にできるかを

試行錯誤しながら書いています。

字体は少し崩しつつも読めるように

俗に言う「味のある字」で。

正統派の楷書の文字を得意とする私にはこれが少々難しい。

そこで筆跡心理学の特徴をふんだんに入れて

「懐の広さ」や「華やかさ」を

表現した文字で書いてみたら

なんとも素敵に仕上がりました。

職人さんだと同じものを同じように

淡々と書くだけかもしれませんが

やはり私は

一文字一文字に想いを込めて書きたい。

たとえ手に取る人が誰かわからなくても。

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